05
22
投稿者:
社長 ブログ
2014/05/22 7:43
2014年5月22日(木)(晴れ)
毎度のことながら、6月決算を控えるこの時期はバタバタが続きます。
決算方針を固めるのはもとより、新年度に向けた経営計画、予算計画、事業計画、人事考課・・・それぞれのレビュー
そして今期業績のラストスパート!!
などなど。ε=┌(;゚д゚)┘
経営戦略をもとに組織・人事を決めていくのですが、これまでの多くの日本企業にありがちな、責任と権限だけで配下メンバーを動かす組織編成はもはや機能しないと思います。
組織の効率を最大限まで高めていくためには、組織に所属するメンバーの専門能力を引き出せなければ、チームとしての成果は期待を下回ってしまいます。
Pro-SPIREの主軸事業であるIT技術の進化・スピードが速まるにつれて組織長がメンバーの専門能力に依存する度合いは高まっています。
そんな中、久々に2冊の良い本に出会いました。
「デビッド・L・ブラッドフォード、アラン・R・コーエン著 『影響力の法則 現代組織を生き抜くバイブル 』税務経理協会」
この本の主軸となるコンセプトとして「カレンシーの交換」という言葉が書かれています。
「カレンシー」とは通貨の訳で、「カレンシーの交換」とはこちらが望む行動を引き出すために、相手が価値を感じるもの(カレンシー)と交換するプロセスです。
また、人間関係において最大の要素は、「レシプロシティ」であると書いてあります。
「レシプロシティ」とは、互恵性・返報性のことであり、よい行動にはよい見返りがあり、悪い行動には悪い報復がもどってくるという、ほとんどあらゆる文化に共通する社会通念のひとつであるそうです。
世界共通の社会通念「レシプロシティ」に気づき、相手よりも先にこちらが動くと、影響力は格段に高まるとのこと。
メンバーが互いに影響力を発揮し、影響力の連鎖が起こると、一人ひとりの専門能力を引き出しあい、組織としての能力が強化されます。
ビジネスの成果は、組織とチームを通じて生まれます。
組織長や組織のメンバー一人ひとりの才能、知識、アイデアがいかに優れたものであっても、目的に向かって結集されなければ活かされることはありません。
組織の成果は、組織長とメンバーが互いに影響を及ぼし合い、相乗効果を発揮した時に生み出されるものだと思います。
簡単に言うと、
「人を動かす力は、他者のためになることを常に真剣に考えている人が発揮できる能力である」
即ち
「相手と信頼関係を築き、双方にとって良い結果がもたらされるように仕事をする人が人を動かすことができる」
これって人材育成においても言えることだと思います。
毎年、新任組織長にへ登用される社員から
「私に務まるでしょうか」「メンバーが私を上司として信頼してくれるでしょうか」「私にはカリスマ性がないのですが」という声をしばしば耳にします。
多くの社員達が、影響力とはなにか特別な力が働くものと考えているような気がします。
この本には影響力は、誰でも発揮することができる能力であるとあります。
カリスマ性がなくても、特別なセンスや能力がなかったとしても、誰もが他者と関わりながら、相手の行動を引き出しています。
同じ商品を買うのであればこの人から買おうと思わせるような営業、この人のためなら頑張ろうという気にさせる上司、なんとか助けて仕事を成功させてやりたいと思う一生懸命な社員・・・
いずれの状況でも影響力が発揮されています。
仕事の中では他者に対する影響力、他者から自分に対する影響力が、気づかぬうちに発揮されているのです。
もう一冊続編をご紹介します。
「デビッド・L・ブラッドフォード、アラン・R・コーエン著 『続・影響力の法則 ステークホルダーを動かす戦術 』税務経理協会」
他者は自組織のメンバーだけではありません。
お客様、他部署の組織長、協力会社のメンバー、そして経営など、多くのステークホルダーの協力なくして、業務を完遂することはできません。
多くのステークホルダーを権限だけで動かすことは困難です。
だからこそ「影響力の法則」が大事とのことです。
相手にカレンシーを渡し、相手の協力を引き出す。
この交換のメカニズムが有効に機能すれば、難しいステークホルダーであっても動かすことは論理的には可能です。
そしてこのシンプルなメカニズムが強力に働く理由は、前述の「レシプロシティ(互恵性)」という社会通念にあります。
ただ、相手によって価値のあるカレンシーは様々ですよね。
「効果的なカレンシー」として、下記のような「カレンシー」が挙げられています。
1.気持ちの高揚や意欲を喚起するもの
ビジョン、卓越性、道徳的/倫理的な正しさ
2.仕事そのものに役立つもの
新しいリソース、チャレンジ・成長・学びの手伝い、組織的な支援、素早い対応、情報
3.立場に関するもの
承認、ビジビリティ、評判、所属意識/重要性、接点
4.人間関係に関するもの
理解、受容/一体感、私的な支援
5.個人的なもの
感謝、当事者意識/参画意識、自己意識、安楽さ
組織長としての影響力を発揮する前に、相手にとってのカレンシーが何かを把握する・・・
結構大変だ~~(#゚Д゚)ノ
それでもワタクシを含め、組織長のようなリーダーにとって「他者のためになることを常に真剣に考えること」「相手と信頼関係を築き、双方にとって良い結果がもたらされるように仕事をすること」は必須なんだと納得しました。
Tags: